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始めは肝心


始めは肝心

皆さん、新生活スタートおめでとうございます。

きっと楽しみだったり不安だったり、緊張している人は多いのではないでしょうか。

 

別に卒業、入学を体験した新1年生だけでなく、やっと1年の流れを体感できた新2年生も、1年後の進路を考えなきゃいけないなぁなんて迷いを抱えた新3年生も、やはり4月は新たなスタートです。

昨年度のよかったことや反省点を整理し直して、今年は昨年よりちょっといい自分を見つけられるように、日々過ごしてくださいね。

 

さて、

日頃演奏活動している僕も、演奏会のステージで緊張から解放されれば、また次の演奏会へ向けてのスタートが待っています。

 

オーケストラで言えば、全員で初めて一緒に合奏して、練習を積み重ねて、次のステージへ向かっていくわけですが、実は練習を始める前がとても大事です。

 

まず楽譜。

クラシックなんて100年以上前から演奏されている曲は、譜面だってもう100年の信頼があると思いきや、そうはいかないのです。

まず、出版社が違えば同じ曲でも少しずつ、たとえばスラーのつながり方やアクセントのあるなし、いやいや音程が違っているなんてこともよくあります。

しかも改訂版が出ていたり、そもそも書き間違いがあったり。。。

 

なので、今回はこの出版社のいつ改訂された版を使う、ということを確認して、オーケストラすべての音が書いてあるスコアと、それぞれのパートだけを抜き出してあって実際に弾くときに使うパート譜とを細かくチェックして訂正しておきます。

 

次にどう弾くかの準備があります。

オーケストラの弦楽器は弓の動き方が皆そろっているのを見たことがある人もいると思います。

あれは初めから決まっているのではなく、テンポの速さや歌い方、いろいろなことを考慮して、その演奏会ごとに決めていくのです。決めるトップ奏者の感覚が違えばもちろん変わりますし、指揮者の要求に応えて変更していったり、違う動きをしているヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、コントラバスそれぞれの都合を検討しながら弓の動きも揃えていきます。

 

それをパートのメンバーに伝えたら、それぞれがやっとその譜面で練習が始められることになります。

 

 

きっと学校の先生方も、皆さんの見えないところで新学期を始める準備に忙しかったことでしょう。

そしてサクセスセミナーも、新学期がスタートしています。

 

いや、学校に通う方の皆さんも、きっと準備のいい人なら、何も知らずに授業で新しいことを教わるよりも、その前にやっておけることに何か思い当たるかも知れません。

 

明日のこと、あさってのこと、次のテストのこと、部活の試合のこと、先のことを考えに入れて、行動開始してみましょうね。

 

そういう気づき、取り組み方こそ、身についていって欲しいと思うことです。

 

Hiroshi Kumagai



始めは肝心
熊谷 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学・物理・化学】
得意技:1度に10の解法を脳内で整理しながら一人ひとりの質問に対応する個別指導
好きな食べ物:中華料理
趣味:チェロ
好きな言葉:初心忘るべからず

2022.04.07

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