音楽を聴きながら勉強するとはかどる??保護者の皆様どう思いますか?
先日、ある保護者の方から「娘は音楽を聴きながら宿題をするとはかどると言うのですが、勉強中に音楽を聴くのは大丈夫でしょうか?」という相談をいただきました。ほかにも「テレビをつけながら宿題をやらせても大丈夫でしょうか」と尋ねられることは非常に多いです。
実は私も何かしらの作業や運転中はBGMを聞きたい派です…。
しかし、結論からいうと、音楽やテレビを流しながら学習するのは避けたほうが安全です。なぜなら、音や映像に脳のワーキングメモリが取られてしまい、学習の効率や質が低下するためです。具体的には、作業の進みが遅くなる、ミスが増える、覚えた内容が定着しにくくなる、といった影響が出ます。
研究によると、マルチタスクで作業を行うと、シングルタスクより作業時間やミスの発生率が約1.5倍になることが分かっています。「音楽をかけたほうがはかどる」という感覚は、実際には音楽に気を紛らわせているだけで、時間が短く感じている錯覚にすぎません。
もちろん、すでに理解している内容や、終わらせること自体が目的の宿題であれば、気分転換として音楽を聴きながら取り組むのも許容範囲でしょう。しかし、しっかり理解して身につける学習では、ながら作業は避けるべきです。好きなBGMや音楽はノリノリで気分はいいかもしれませんが、つい聴き入ってしまう場合は集中を妨げる可能性が大きいです。
さらに注意したいのは、「ながら学習」は短期的な効率低下だけでなく、長期的に脳の集中力や記憶力に影響を与える恐れがある点です。スタンフォード大学の研究では、日常的にマルチタスクを行っている人ほど集中力が低下し、覚える力も弱まる傾向が確認されています。
授業中に集中できない生徒は理解や定着が早いとは言えませんし、成績に差が出ることは避けられません。
集中力は生活習慣にも影響されます。テレビをつけっぱなしにした環境で過ごすことが多い子は、注意力が分散しやすくなることが多いです。情報過多で、物質的にもあふれているこの時代、静かな環境で食事したり、限られた数のおもちゃで自分で工夫して遊ぶことって実はとても大切なんですね。
ですから、「ながら勉強」は一時的に楽に感じても、学習効率や記憶力を下げ、将来的に苦手意識につながる可能性があります。行動そのものを否定するのではなく、判断材料として理解を促す声かけが有効です。サクセスの授業は自分のペースも大切に、仲間と切磋琢磨できる環境です。ぜひ、私たちの教室に足を運んでみませんか?

得意技:苦手な子ほど楽しくなる作文指導。数学的に考える国語読解。
趣味:なまはげ研究と能面
