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好きなことと得意なこと
好きなことと得意なこと
こんにちは。金木犀の香りに秋を感じる伊藤です。
季節の変わり目にはフジファブリックがよく似合う、と思っております。
さて、志望校や、来年度の科目選択の時期になると
「興味がある仕事がないから、悩む」と、生徒から聞くことがあります。
将来について、悩むのは当然のこと。
多くの大人たちも、学生の時は悩んでいます。
私にとって、圧倒的に興味がある仕事は「時計修理技能士」です。
国家資格があり、普通の時計はもちろん、
アンティークで設計書や代替部品のない時計をよみがえらせる仕事。
歯車が組み合って動くメカニックがとにかく好きで
特に機械式時計の動きは飽きずに見ていられます。
ただし、自分の仕事として現実的に考えたときに
適性がない、と思ったので止めました。
「いくら知識をつけて、理屈で大丈夫と思っていても
100万円以上するアンティーク品の代わりがない部品を
いきなり加工する『度胸』が自分にはない」と。
将来を考えるときに、「好きなこと」「興味があること」をもとにするのもいいですが
それで悩んでしまう人は「できること」「得意なこと」から考えるのもいいと思います。
「好き」「興味がある」だけで頑張れる仕事なのかどうか、
自分が実際に働くとしたら…?まで想像できるとなお良いですね。
世の中の仕事は
「ゼロから1を生み出す仕事」
「1を9まで育てる仕事」
「9を10に仕上げる仕事」
「10を10のまま維持する仕事」
「-をなくす仕事」
の5パターンに分けられる、と言われています。
性格的な面で、どのタイプの仕事が向いているのか、
それぞれどんな仕事があるのか、興味のある人は調べてみて下さい。
そして、好きなことや適性を見るときの参考に「自分の勉強への取り組み方」を考えてみましょう。
・どの教科のどの分野が好きか
・どの教科のどの分野で得点しやすいか
・興味によって、集中力がどれくらい変わるか
・いろんな教科を少しずつやるのと、一つの教科を集中してやるのはどちらが得意か
などなど…
特に、好き嫌いなくいろんな勉強を交互にやっても大丈夫、という人は
いろいろな職種の人を総合的にサポートするような仕事や、
複数の仕事を時間内で数をこなすような仕事もできるかもしれません。
「興味がないから頑張れない」
ではなく、「興味をもてないことに対して自分がどれだけ取り組めるか」
という点で勉強しながら自分を見つめ直してみましょう。
2021.09.18