チャイコフスキー
先日、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏してきました。
協奏曲、というのは、
一人のソリスト(独奏者)とオーケストラのための曲のこと、
つまり素晴らしいヴァイオリン奏者をお招きして、僕はオーケストラのチェロパートの一人として、同じステージで演奏してきた訳です。
プロの才能あるヴァイオリン奏者の演奏は、客席で聴いても素晴らしいものですが、同じステージで共に演奏するのは本当に貴重な体験です。
楽器を扱う演奏技術が素晴らしいだけでなく、オーケストラと共に合わせて一緒に1つの曲を作り上げようという気持ちが伝わってきて、僕もそれに応えようと集中して演奏しました。
共演した素晴らしいヴァイオリニストさん、実は仙台出身の方です。
この方のような、世界で通用するヴァイオリニストだけでなく、テレビの向こうで人気を集める人、世界から評価される成果を残した人が地元からたくさん出ていることを、僕は若い頃まったく知りませんでした。
ドラマなどテレビで見る俳優さんや芸人さん、漫画家や脚本家など普段は顔が表に出ない人にも、宮城県出身の人はたくさんいますね。
すごい人って、自分からは遠い人なんじゃないかと思うと、そうでもない。
特別なセンスを持っている人は別として、コツコツと努力を積み重ねることができる人、しかも丁寧にできること。
夢中になれることを見つけた時、どれだけそれを突き詰めてやるか、ということなのかなぁと思います。
コツコツと努力を積み重ねることはもちろんですが、基本を反復するにしても、どれだけいろんなことに注意を払って練習するかで一回の意味が変わってくる。
その感覚は算数や数学の計算練習でもつかむことができます。
ただ答えが出ればいいだけでなく、丁寧で細かすぎない途中経過の書き方を工夫する、見直しがしやすい書き方か、全体の流れが理解できているか、過去に解いたことのある方法と似たものを重ね合わせて整理しておく。。。
算数や数学の反復練習の大切さを、僕はチェロを練習しながらいつも思い出します。
音程やリズム、強弱、音が出てから消えるまでの音の形、他にもいろいろなことを注意しながら繰り返し練習します。
今はまだできないことでも練習すれば身につけることができる、もっと正確に、もっとイメージ通りに。
正解がはっきりしている算数、数学は、反復練習の成果を実感するのに都合がよく、しかも正解にたどり着くまでの経過に工夫の余地がある。
数学で努力できる人なら、大抵の事は身につける努力ができると、僕は思います。
面倒くさいなぁ、という悪魔の声と戦う方が、コツコツ努力するよりも大変なことですが。
チャイコフスキーについては、また今度。。。
得意技:1度に10の解法を脳内で整理しながら一人ひとりの質問に対応する個別指導
好きな食べ物:中華料理
趣味:チェロ
好きな言葉:初心忘るべからず