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「人生の四期」


「人生の四期」
夏期講習真っ只中の忙しい毎日の中で、ふと、立ち止まって人生を考える瞬間がありました。それは、中学3年の国語のテキストを読んでいた時です。

日本の著名な評論家の故森本哲郎さんの著書「生き方の研究」からの抜粋でした。 インドには日本のような春夏秋冬の四季はありませんが、古来インド人は人生を四期に分けて送ってきた。「学習期」・・必要な知識を習得するための時期、「家住期」・・一人前になり独立して家を構え、家族のために働く「林住期」・・ゆったりした老後を送るために町を離れ、静かな森の中にささやかな住まいを設けてそこで思索や瞑想の日々を送る、「遊行期」・・夫婦で聖地を巡礼して歩く、の四期だ。

森本さんは日本人も人生をだらだらとけじめもなく生きるよりも、積極的に人生を四期を考えて各期それぞれの生きる目標をたてるべきだと主張している。 そうすれば生きる目標が与えられるし人生の設計も容易になるだとう、と。

私は生徒と一緒にこの文を読みながら、「んーーー、そんなことはできるのだろうか」という思いにかられた。積極的に四期を考えるって、いつ?どこで?どうやって?
疑問ばかりが頭に浮かんだ。私もかれこれウン十ウン年生きてきたが、過去を振り返ると、人生の節目というのはあったように思う。だけど、それは若いときから予期できたものじゃないし、いつ何時誰との出会いがあるかなんて計画したからといってその通りにいかないものなんじゃないかな、と森本さんには悪いけど、私には無理だな~と思ってしまった。

いろいろな本に触れることは、こういう賛成しかねる文に出くわすこともあるだろうけど、でも、この塾の仕事をさせてもらって、国語を担当することでいろいろな文章を読める機会があるってなんかとても素敵なことだな、と最近思っている。

夏休みに一生懸命塾に通うみんなも、忙しく毎日を奔走する先生方も実りの多い夏になるといいですね!



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「人生の四期」


2016.07.29

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