テストでよい結果が出たときのほめ方
お子さんがテストで良い結果を出したとき、褒め方や次の行動を促す方法は、子どものモチベーションをさらに高める重要なステップです。以下のポイントを意識すると効果的だと思います。私も授業の中で実践していますので、ご家庭での声がけで参考にしていただけると嬉しいです。
1. 成果を具体的に褒める
「頑張ったね」といった一般的な褒め言葉も良いですが、具体的な努力や成果に触れることで、どの部分が良かったかを実感させることができます。
小学生なら、
「計算がすごく速くなったね!練習の成果だね。」
「今回の漢字、間違いがすごく少なかったね。たくさん書いたのが役に立ったね。」
と具体的な部分を認めてあげましよう。
2. 努力を重視して褒める
結果だけでなく、プロセスや努力に焦点を当てることで、次の目標に向けて取り組む意欲を引き出します。
「今回は計画的にとりくんだから結果が出たのかな。すごいね!」
「先生に質問して分からないところを解決したから良かったんだね。」
これまで質問に消極的だった子の行動の変容に気づいて、ちゃんと反応してあげるのもいいですね。
3. 成長の余地を前向きに示す
次の目標をポジティブに示すことで、さらなる向上心を育てます。ただし、「完璧さ」を求めすぎず、挑戦したくなるような言い方が大切です。
「次は英語のリスニングでもっと得点が取れるように、一緒にやってみようか。」
「今回の理科、あと少しで満点だったね。次は100点目指してもう少し工夫しよう!」
4. 達成感を深める工夫
良い結果を出した後は、「自分の努力が認められている」と感じさせることで、成功体験を強化します。
ご褒美を用意する(ただし物理的なご褒美だけでなく、特別な時間を過ごすのも効果的)。
「今日は特別に好きな本を一緒に買いに行こうか。」
「週末にアートイベントに行ってみない?」
5. 子どもと一緒に次のステップを考える
今後の目標や学び方を一緒に計画することで、自主的に学ぶ習慣を育てられます。
「今回はどんなことを頑張ったの?」
「次はどんなことを頑張りたいと思う?」
結果につながった取り組み行動を強化し、自信につなげましょう。
ほめる際の注意点について
他の子どもと比べない:比較はモチベーションを下げる可能性があります。
プレッシャーをかけすぎない:「もっと頑張れ」だけでは逆効果になる場合もあるため、「一緒に」「楽しく」という姿勢を大事にしてください。
お子さんが自分の成長を喜び、さらに前向きに取り組めるような声かけを意識すると、良い結果が持続しやすくなります。
テストはお子さん自身が頑張らないといけませんが、当日までの体調管理や学習環境の整備、モチベーションをあげる声がけなど保護者の方ができることは限られています。
ならば、そっと見守るのも結構ですが、「お母さんも応援しているよ」というサインはどんどん出してあげてください。テストに限らず、お子さんの発言や態度の変容には我々も常に敏感にとらえています。保護者の皆さんとの強力タッグでお子さんの実力を底上げしていきたいと思います。
得意技:苦手な子ほど楽しくなる作文指導。数学的に考える国語読解。
趣味:なまはげ研究と能面
好きな食べ物:たらこトースト