塾講師が教える教材選びのコツ|迷ったときは“使う姿”を想像してみよう

お子さんの中学受験に向けて、「どんな教材を選べばいいの?」という悩みはつきものです。
本屋に行くと、似たようなタイトルがずらり。SNSでは“これで受かった!”という投稿が溢れ、かえって迷ってしまう方も多いでしょう。
以前、新規で入会してきた小学生の自習の様子を見ていると、しばし手が止まっているではありませんか。気になって話してみると、家から持ってきた教材を解いているとのこと。内容を確認させてもらうと、明らかに本人のレベルに合わない教材…。表紙を見ると確かに「これで合格!」「これだけやろう!」みたいなキャッチコピーが目に飛び込んできます。受験を決めた→教材を準備する…と一見当然の流れなので、家庭学習用として保護者の方が準備なさったのだと思います。しかし、公立中高一貫校の受験準備として必要な知識に「これだけ」では到底足りるはずはありません。しかも既習内容との系統性がないので、解説を見ても全く理解できないはず…。
「これはいい問題集だけど、これを解くために必要なことがあるよ」と、別の問題集を提案しました。
私たちの塾では、毎年保護者様から教材選びに関するご相談を数多く受けています。
そこで今回は、プロ講師の立場からお伝えしたい「迷わず選べる4つの視点」をご紹介します。
① 目的を明確にする
まず大切なのは、「何のために使うか」をはっきりさせること。
基礎固め? 応用練習? 入試直前の仕上げ?
目的が決まれば、自ずと教材の方向性が見えてきます。
ラインでそろえなくても全く問題はありません。
一気買いもお勧めできません…。
② 子どものレベルと気持ちに合うものを
教材の難易度が高すぎると、自信を失いやすくなります。
“ちょっと頑張れば解ける”レベルが理想。選定が難しい場合はサクセスセミナー進学起用室にご相談ください。模試データや日々の授業での理解度をもとにちょうどいい難度」の教材をお勧めできます。
③ 塾のカリキュラムと整合しているか
塾の授業で進めている単元と、教材の構成がズレていると混乱します。しかも学校の授業進度とも関連してきます。塾の先生に「今の進度で合う教材はどれですか?」と相談するのが一番確実です。当教室でも、保護者面談で市販教材や家庭学習の相談を随時受け付けています。ぜひ、ご活用いただきたいと思います。
④ 解説が丁寧で“自分で学び直せる”教材を
よい教材は、問題よりも解説が秀逸です。
「なぜそうなるか」「どこでつまずきやすいか」が丁寧に書かれているものを選びましょう。
“解答・解説を読む時間”は非常に大切な時間です。
もちろん、「解説が理解できない」という場合は、塾にご相談ください。お子様の理解できる言葉で、お子様の理解度に合わせて、丁寧に説明します。
教材選びのコツは、“買う前に使う姿を想像すること”。
- 目的に合っているか
- レベルが適切か
- 続けられそうか
この3点をイメージできれば、失敗はほとんどありません。
サクセスセミナー進学教室では、教材カウンセリングを通じて一人ひとりの最適な学習計画を提案しています。
「何を選ぶか」以上に、「どう活かすか」を一緒に考えていきましょう。
その視点を持つことで、学びは確実に深まります。

得意技:苦手生徒も感動!重要語句簡単オモシロ暗記術
好きな食べ物:甘いもの、マイブームはバウムクーヘン
趣味:愛犬と遊ぶこと
好きな言葉:努力が必ず報われるとは限らない、ただ成功した者は皆すべからず努力している
