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ファンタジーの世界


ファンタジーの世界

佐沼教室の佐藤です。

 先日、中学生になったお子さんのSNSでの発言をたまたま見つけて驚いた…という知人と話す機会がありました。話を要約すると、中2の息子さんがファンタジー的な世界観や独自の価値観を持ち、SNSだけでなく日常的な会話や行動にそれが反映されているようで、不安…大人としての接し方が大切…それは分かっていても、「日々葛藤しながら向き合うのは疲れる」と話していました。

 いわゆる中2病の特徴として、自分を特別な存在だと感じたり、世間や大人の価値観に反発することがあります。保護者の皆さんの中には、これを「恥ずかしい」と感じたり、「おかしい」と思うかもしれませんが、彼らは自己探求の途中で、自分なりの表現をしているのですから、否定しないことが大切だと思います。

 そして、自分の考えや感情を表に出したがるので、徹底して聞いてあげましょう。アドバイスや意見、ご自分の経験を押し付けるのではなく、「そうなんだ」とお子さんの内面に寄り添ってみませんか?

一方で、大人として守るべきルールや境界線は必要です。反抗的な態度や自己中心的な言動に対して、感情的にならず、冷静に具体的な理由を伝え「これだけは守ってね」と伝えることで、彼らも案外受け入れてくれます。

 私もそんな時期の子には、あえて大人扱いした論法で諭すことも少なくありません。「大人に騙された」「大人に誤魔化された」と感じるのが、彼らの一番嫌いなことだからです。

そんな風に少々余裕をもって接すると、彼らが垣間見せる独自の世界観にワクワクしたり、そんなことに興味があったんだと感心させられることもあります。

 お恥ずかしいことですが、塾人としての経験が浅い時は、彼らの「自分の価値観こそ正しい」という思いに、センセイとしての熱意を振りかざして真正面から挑み、負けそうになることもありました。そんな時はご家庭と戦略を練って、共同作戦で向き合ったりしていました…。

そして、難しい時期を乗り越え、受験学年になると、ちゃんと自分と向き合い取り組む姿に感心させられるのでした。

 でも…、そんな子たちが無事卒業し安堵すると、なぜか次の「ツワモノ生徒」がやってくるのです…。

次はどんなファンタジーな世界に住んでいる子なのか、楽しみでしかありません。



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佐藤 担当【中学受験対策/高校入試対策】
得意技:苦手な子ほど楽しくなる作文指導。数学的に考える国語読解。
趣味:なまはげ研究と能面
好きな食べ物:たらこトースト

2024.09.13

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