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今度こそチャイコフスキー


今度こそチャイコフスキー

チャイコフスキーといえば、やっぱりバレエ音楽ですかね。白鳥の湖、くるみ割り人形、眠りの森の美女。。。


交響曲や協奏曲、他にも管弦楽の作品を多く残しているので、オーケストラでも取り上げることの多い作曲家です。


クラシック音楽とひと言で言っても、それぞれの国には特色ある作風、響きがあります。ロシアで「自分たちらしい曲を作ろう!」という機運が盛り上がってきた時代の人であり、のちの作曲家にも大きく影響を与えた人でもあります。


そんなチャイコフスキーの曲で特に有名なのはバレエ音楽。

。。。ちょっと不思議だと思いませんか?

本来ステージの上ではバレリーナが華やかに踊っていて、バレエ音楽とは、それを引き立てるためにステージより低いところに隠れているオーケストラが演奏する伴奏です。そういう曲が、ステージ上でオーケストラが堂々と陣取って演奏するような管弦楽曲よりも有名になっている。


ただ、この素晴らしく世界でも有名なバレエ音楽も、初演はかなり不評だったそうです。

なぜかというと、バレエの伴奏にしてはあまりにも手の込んだ複雑な曲過ぎて、曲としては素晴らしくてもバレエを踊りにくいとか、曲の方が目立って困るとか、それまでの常識を壊すような曲だったんですね。

その後ステージ上の演出も工夫されて、素晴らしい舞台芸術として人気を集めています。


さらに、バレエなしでオーケストラのコンサートで取り上げられることも多い、人気の作品となりました。



新しいことを始める時って、周りの理解を得るのは難しいものですね。

でも常識にとらわれないで良い作品を作った結果、その曲が200年後の日本の宮城県で演奏されているなんて、チャイコフスキーさん、どんな風に思っているでしょうね。


Hiroshi Kumagai♬





今度こそチャイコフスキー
熊谷 担当【小中学生:理系・受験 / 高校生:数学・物理・化学】
得意技:1度に10の解法を脳内で整理しながら一人ひとりの質問に対応する個別指導
好きな食べ物:中華料理
趣味:チェロ
好きな言葉:初心忘るべからず

2022.07.28

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